先月、生まれて初めて「腸内細菌検査」なるものをやってみた。
聞くところによると、人間の腸内にはなんと1〜1.5kgもの細菌たちが住み着いているらしい。
1.5kgって、スーパーで買う砂糖1袋分だ…!それが、あの肉眼じゃ見えない微小な菌がうじゃうじゃいるだなんて、想像するだけでもちょっとしたホラーだ。
しかもその種類は約1000種類、数に至っては100兆個以上とも言われている。
100兆って…これ、人間を菌に例えたら、地球の人口どころか銀河系レベルの大所帯やないの?
去年ロングCOVIDのせいで体調不良が続き、薬漬けの日々だったせいで腸内環境が荒れているだろうとは思っていたが、送られてきた結果を見ておどろいた。
まさかのE判定!
これは最下位ランクだ。スマホの画面を見た瞬間、思わず「ひぇ〜!」と声が出た。
でも、落ち着け自分。
まずは詳細を見てみよう、とスクロールすると…なんと、僕の腸内にはヤセ菌ゼロ、肥満菌が通常の3倍!
この結果にもう二度目の「ひぇ〜!」だ。
しかし、そんな肥満菌天国にもかかわらず、この1年で僕は7kgも痩せている。
これ、いったいどういうことだ?
…多分、菌たちに負けないくらい体調不良が深刻で、食欲が地に落ちていたということだろう。いやはや、なんとも情けない。
そう言えば、オーストラリアに住んでいた頃は、あれよあれよと体重が増えていった記憶がある。
さらにショックなのは、健康長寿菌も少なかったことだ。
なんだか急にこれからの人生が心細くなってくる。
ただ、良い知らせも少しだけあった。
運動菌と便秘菌はそこそこ健闘してくれているらしい。どうりで便秘とはあまり縁がないわけだ。
腸内環境を整えようと、これまで納豆やヨーグルト、ナッツ類、雑穀といったいわゆる「身体に良い」とされる食品を毎日せっせと摂取してきた。
しかし、どうやら僕の腸内細菌たちはこれらを大して歓迎していなかったようだ。
今後の課題は、自分の中に住んでいる菌たちが「おいしい!もっとくれ!」と喜ぶような食べ物を探し出すことだ。
まさに未知の冒険の始まりなのだ。
半年後にはもう一度検査を受けて、彼らの成長ぶりをチェックしてみよう。
がんばれ、僕の菌たち!
君たちの未来が僕の未来だ!